昭和十三年の六月に、八幡神社の祭礼に関する古記録が八木村役場で発見され、昭和二十三年に河野薫男氏により当時の現代語に訳され、それを更に現代文に書き換えました。下記はそのはしがきです。また、これにより、灘祭り絵巻と一致することが分かります。
(はしがき)
昭和十三年の六月に、八幡神社の祭礼に関する古記録が八木村役場で発見された。その記事によると、同じものを七通作成して七ケ村各一通を保有すとあるが、殆んどが失われこの一通が非常に貴重な文献となった。昭和二十三年に装丁して巻とするに際し、後世これを読む者のために読み下し易いように書き改め、尚註として文意を現代語に改めたものをつけ加えた。註には原文の語句や語の前後の調子から考えて筆者が下した解釈を記入したところもある。
昭和二十三年(宝暦八年(1758年)から隔たること百九十年目)
註 者 河野 薫男 白濱町宇佐崎
印刷者 株武会社 柳蛙社
中野 善吉 白濱町松原
河野薫男さんは習字の先生もされ、大会社や市の施設などの表札などを書いたりしていました。自叙伝「一隅を照らすの身」を執筆されました。妹弟もお琴三味線の師匠、大手電機会社の役員でした。執筆ゆ